有機的某演奏単位の発表会を終えて

昨日(7/14)は私のお世話になっている有機的演奏単位グラ・ディーヴォという演奏団体(男声合唱)の第壹會発表會に参加した。

今回は自分の所属する大学合唱団のOBさん(なんと30歳上の大先輩!)から誘われたことがきっかけで参加させて頂いた。

まだまだ未熟者であり、本番当日は喉の調子が万全ではなかったことも災いし、思うように歌えなかった曲もあったが、全体を通してみると大きな経験となった。

 

今回の本番までを振り返ると、自分の課題や目標がいくつか見出せた。

まず、発声の改善である。パートの核となれるようなより安定した発声を目指したいと強く感じた。自分の楽器を磨いていく必要性はかなり高いと思う。欲を言えば音域ももっと上に広げていきたいと感じている。

しかし、同時にそんな磨いた楽器をどうやって活かすかという点もしっかりと考えたい。本番後の打ち上げの時に「1万円のバイオリンを弾く葉加瀬太郎と100万円のバイオリンを弾く初心者だったらどっちの演奏がいいか」という例え話をご一緒にオンステした方から聞いた。

確かに楽器を磨くだけではなくその楽器を使いこなす技術も身につけなければならないというのは一理ある。このあたりのことをもっと考えてみたいなと思った。

最終的には、独唱でも堂々と歌えるレベルまでという目標で頑張っていきたい。(これまた打ち上げで)「試行錯誤をする力」という話題もあったが、自分の現状に満足せずに常に試行錯誤を繰り返していくという姿勢を忘れないようにしたいと強く感じた。

また、発声の改善と同時に音程がやや下がる癖を治していかなければならないとも思っている。やはり安定したハーモニーを作り出す上で音程は正確でなければならない。発声上の問題も関与しているとは思われるが、もっと正確な音程への意識は高めていかなければならないと感じた。

 

今回の発表會でやれなかったことも(偉そうだが)備忘録的に書いておこう。

まずは弱奏である。5月に参加した某公募合唱団では80人越えでも非常に美しいppを作り出すことが求められた。そういえば昨年の全日本合唱コンクール関学グリーのAmazing Graceの弱奏も信じられないくらいに美しかった。この団体ではまだまだ美しい弱奏を作るのが難しい。弱奏が強奏よりも難しいのはよくわかっているが、主役を理解して引き立てるような歌い方を身につけることや、曲想の変化をより出していくために弱奏は避けて通れないと感じる。

次に、もっとテキストを大切にした歌が歌いたいと思った。子音を意識して言葉が聴こえるようにすることは大前提として、(そこすらも甘いと思うところはあったのだが…笑) やはり多田武彦先生の作品をやる以上、"日本語独自の語感"をどう表現するかということも意識していかなければならないと思う。言葉の山はどこにあるのか、助詞をどう処理するのか、同じテキストを二度歌う時にどのように差をつけるのか、など意識していくべき点は山のようにある。発声的には実力のある合唱団でも言葉の処理が微妙な団体はいくつも知っている。そういう合唱は「上手い」とは思えても「あーこの詩って素敵だな」という感想にはなかなか繋がらないのではないかと思う。勿論、テキストのない作品であればそれでもいいのだが、素晴らしい詩がある以上、「発声だけで勝負しない」合唱の方が個人的には好きである。

尚、今回の発表會の練習では曲に関する背景資料が配布されたので、そういった"詩の理解"という面での深まりはあった。しかし、詩というものは言葉そのものの持つ意味だけでなく、言葉のリズム(語感)が持つ意味も重要であるため、やはり後者も重視した練習がやりたいと強く感じる。

 

最後に。

この"演奏単位"に参加したことで良かったなと思うことはいくつも挙げられそうだが、その一つに新たな出会いがある。大学のOBさんとの交流も大事だが、そこから発展してさらなる新たな出会いを経験できたことも非常に良かった。この"演奏単位"には入団という概念もないので、気が向いたらいつでも練習に来ていいとのこと。また歌いに行こうと思う。

ついでに新たな合唱団探しもしようかな…